こんにちは、H. Châteauです。みなさん、「ラコッツィー行進曲」って知っていますか?フランスの作曲家エクトル・ベルリオーズ(1803~1869)が自分の曲に使用した行進曲です。行進曲だけれどもあまり明るくなく、クラシック好きなら名前は知ってるけどもどんな曲だっけ?ってなるような、そんなちょっとマイナーな曲です。今日はそんなラコッツィー行進曲を調べてみました!!
目次
1.ラコッツィー行進曲って何?
ラコッツィー行進曲は「ハンガリー行進曲」というとおり、ハンガリーに古くから伝わる民族的な行進曲です。「ラコッツィー」とは、1706年~1711年にハンガリーがドイツ系のハプスブルク帝国に対して自由を求めて起こした最初の紛争である「ラーコーツィの独立戦争」の指導者であるラコッツィー・フェレンツ2世という貴族の名前に由来しています。この「ラーコーツィの独立戦争」は結局失敗に終わり、その後ハンガリーは長い支配と独立の動きに身を投じることになりますが、それでも彼はハンガリーの国民的英雄とされており、今でもブダペスト市内や国内のあちこちに銅像が立っていて、500フォリント紙幣にもラコッツィー・フェレンツ2世の肖像が描かれています。
1700年代には既に、ラコッツィー・フェレンツ2世が自由を求めて起こした戦争とハンガリー人の精神を歌にした「ラコッツィー・ソング」(ハンガリー語;Rákóczi-nóta)が歌われていました。そしてそのラコッツィー・ソングを洗練させて行進曲にしたのが「ラコッツィー行進曲」(ハンガリー語;Rákóczi-induló)なのです。
2.ラコッツィー行進曲の前身、ラコッツィー・ソングってどんなの?
1750年頃(ラコッツィー・フェレンツ2世が戦争で敗北してから約40年後頃)の歌詞の内容はドイツ(ハプスブルク帝国)の弾圧の状況とそれに対抗するハンガリー人の精神及びラコッツィ・フェレンツ2世のことを歌ったものです。その歌詞の基になったのはクルツ(ハンガリー語;kuruc)と呼ばれるハプスブルクの支配に対抗する武装農民の詩ではないかと言われています。ハンガリーは敗けたが、それに負けてなるものかという意思を彷彿とさせる愛国の歌でした。
このラコッツィー・ソングは現在こそ歌として歌われているものは見当たりませんでしたが、曲として残っているものがありましたのでご紹介します。西洋音楽のような一定のリズムとは言い難いものの、ラコッツィー行進曲につながるメロディが使われていることが確認できると思います。
なお、ラコッツィー・ソングの楽譜はこちらにあります。
1908年に録音されたRakoczi Song動画
最近のRakoczi Song動画
BGM付きRakoczi Song動画
3.ラコッツィー・ソングからラコッツィー行進曲へ
英雄ラコッツィー・フェレンツ2世がハプスブルク帝国に敗れても、その雄姿や気概はハンガリーの人々の魂に宿ったのでしょう。1711年に敗北しても、その時期からラコッツィ・ソングは存在しており、1730年頃にはラコッツィー・ソングのメロディーをヤーノシュ・ビハリ(János Bihari)やミクローシュ・ショール(Miklós scholl)が行進曲にしたのではないかと考えられています。行進曲となり歌詞がなくなっても、ハンガリーの抵抗の歴史と英雄の象徴となるこの行進曲のメロディーはずっと人々に愛され受け継がれてきました。なので、ベルリオーズがハンガリーの演奏旅行で演奏し大喝采を浴びたりします。
ハンガリーでは現在の国歌になるまでは、なんとラコッツィー行進曲が非公式の国歌でした。そして今でも結婚式でラコッツィー行進曲を演奏するなど、ラコッツィ行進曲はハンガリーの第2の国歌として愛され続けているのです。
ハンガリーの結婚式にて
4.ラコッツィー行進曲をベルリオーズに伝えた作曲家!フェレンツ・エルケル
ベルリオーズはフランス人ですので、ハンガリーの伝統音楽であるラコッツィー行進曲をどこかで耳にするか、誰かから聴かなければ知ることはできません。ベルリオーズにラコッツィー行進曲を伝えたのは、ハンガリーの作曲家フェレンツ・エルケル(1810~1893)でした。彼は現在のハンガリー国歌の作曲者でもあり、彼自身もピアノ曲「ラコッツィー行進曲」を作っています。
彼自身が作曲した楽譜はこちらのサイトの(c)にあります。著作権上エルケル版の楽譜はここで表示できませんが、ベルリオーズ版と大きく異なる部分があります。ベルリオーズ版と比較するとエルケル版には冒頭のファンファーレと、中間部(TRIO)からの推移部がありません。また、クライマックスへの転調もありません。エルケル版では最初からテーマが始まり、中間部(TRIO)が終わったらすぐ最初のテーマに戻り、そのまま終わります。おそらくこのファンファーレと推移部、そしてクライマックスはベルリオーズのオリジナルである可能性が高く、逆にエルケル版はハンガリーに伝わる伝統的なラコッツィー行進曲に近いと思われます。
エルケル版に最も近い構成の動画はこちらです。
タロガトーによる演奏
ハンガリーの伝統的な木管楽器、タロガトー(Tarogato)で演奏されたベルリオーズのラコッツィー行進曲。テーマ、トリオ、テーマの順になっており、最もエルケル版に近い作りになっています。音色が民族的で味があります。
原曲版…?
エルケル版の動画を探していたところ、ファンファーレと中間部どころか、再現部もない(冒頭のメロディーに戻らない)ものがありましたのでご紹介します。もしかしたらこれらが伝統的なラコッツィー行進曲に近い形なのかもしれません。
軍楽隊版
ベルリオーズとは調が異なり、またスネアドラムとシンバルで勇壮さがより出ています。
男声合唱版
1750年のラコッツィー・ソングとは歌詞が異なります。
混声合唱版
5.最も有名!ベルリオーズのラコッツィー行進曲
現在で最も有名なラコッツィー行進曲は、ベルリオーズが自作の劇的物語「ファウストの劫罰」に用いた管弦楽曲です。先述のとおり、ベルリオーズはラコッツィー行進曲の存在をフェレンツ・エルケルから教わりました。ベルリオーズがブダペストに演奏旅行に行った際、エルケルから教わった行進曲を管弦楽曲にしタイトルを「ハンガリー行進曲」として演奏したところ聴衆の反応が大変熱狂的だったため、ファウストの劫罰に取り入れることにしたのです。
エルケル版の部分でも説明した通り、ベルリオーズ版では頭のファンファーレや中間の推移部が新たに作られており、また終盤の部分も転調しながらクライマックスに向かう形になっています。ハンガリーの人々は、伝統的な自分たちの行進曲がドラマチックかつオーケストラで色鮮やかに変身したのを聴いたのですから、確かに熱狂したかもしれません。
なお、ファウストの劫罰自体は原作がゲーテで、舞台がドイツですが、どうしてもこのラコッツィ行進曲を使いたいがために冒頭の舞台設定をハンガリーに変えてしまったということです。大成功の余韻が欲しかったのかもしれませんが、ベルリオーズの思い入れにも驚きです。日本でも世界でも、ラコッツィー行進曲といったら基本的にベルリオーズの曲を指します。
フランス国立管弦楽団の演奏
ベルリオーズの母国フランスの管弦楽団による演奏です。綺麗に纏まっており、強弱や表現、後半の盛り上がりもさすがです。ただ、どこかハンガリーらしさがないようにも思います。革命に成功して平和な暮らしを得た民衆のような、おしゃれな演奏のような…。フルートのビブラートがシャンソン風味を醸し出している気がします。
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の演奏
ラコッツィー行進曲をまさに地元のハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団(Nemzeti Filharmonikus Zenekar; Hungarian National Philharmonic Orchestra)が演奏している動画です。フランスの演奏に比べると合奏にややバラつきがあり、強弱表現もさほどありませんが、自国の曲なだけあってとてもエネルギッシュで熱い演奏だと思います。テンポも速めですが本来これくらいなのかもしれません。ベルリオーズのファウストの劫罰の曲中に使われているラコッツィー行進曲というより、ハンガリーの民族音楽としてのラコッツィー行進曲という気がします。
ハンガリー国立交響楽団の演奏
一つ上の動画のハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の前身であるハンガリー国立交響楽団(The Hungarian State Symphony Orchestra)の演奏です。当時の録音の質が今より悪いので音質や響きは比較できませんが、リズムにやや正確さがに欠けるもののこれが自分たちのリズムだ!っていう感じもします。
ハンガリーラジオのジプシーオーケストラの演奏
ハンガリーの音楽といえばジプシーの音楽。ジプシーオーケストラで演奏している動画です。村の広場で演奏しているような民族的な印象と弦楽器の迫力があります。金管楽器を使っていないのに勢いがあるのはさすが自分たちの曲といったところでしょうか。曲は途中で終わります。
6.実はリストも!ラコッツィー行進曲とハンガリー狂詩曲第15番
かのピアノの魔術師ともいわれるハンガリー(またはドイツ)の作曲家、フランツ・リスト(1811~1886)も、実はラコッツィー行進曲を作っていました。リストの出生地はオーストリア帝国支配下のハンガリー王国であり、リストが生まれたのも「ラーコーツィの独立戦争」終焉の1711年からちょうど100年後。リストの両親はドイツ系で、リスト自身ハンガリー語は生涯習得できなかったようですが、リストは生まれたハンガリー王国を祖国としてアイデンティティを抱いていたようです。そんなリストがラコッツィー行進曲の管弦楽作品とピアノ作品を作っていましたのでご紹介します。
リスト / ラコッツィー行進曲(S.117)
情報が少ないですが、リストの作と思われます。曲はベルリオーズ版に近いですが、演奏は長め。また、ベルリオーズのようなピッコロ主体のメロディーではなく、弦楽器を中心に、適宜木管楽器や金管楽器にメロディーを移していてバランスが良く、聴いていてとても美しく迫力もあります。リストの他の曲や、次述する狂詩曲に比べるとかなり基本的なクラシックの形式で作っているように思います。正直ベルリオーズではなくこちらのオーケストレーションで演奏してみたいとも思うほどです。楽譜はIMSLPでは見つかりませんでしたが、情報だけありました。
IMSLP / Rákóczi-Marsch, for orchestra, S. 117 (LW G29)
リスト / ハンガリー狂詩曲第15番(S.244/15)
生まれた国の曲というのもあり、リストはベルリオーズ以上にラコッツィ行進曲が大好きだったのでしょうか。ラコッツィ行進曲は上記のS.117のほかに、何度も形を変えて最終的にこの「ハンガリー狂詩曲第15番」に落ち着きました。その遷移は非常に複雑で、上記の「ラコッツィー行進曲 S.117」のあと、以下のようにピアノ版が推移します。
1.マジャール狂詩曲第13番 S.242/13
2.マジャール狂詩曲第13番簡易版 S.242/13a(=S.695b/7)
3.ハンガリー狂詩曲第15番 S.244/15
4.ハンガリー狂詩曲第15番簡易版 S.244/15bis
この辺りは「フランツ・リストに花束を」さんのマジャール狂詩曲の記事が詳しいので参考にしてください。
そしてこのS.244/15にもオーケストラ編曲があります(簡易版のオーケストレーションかもしれません)。
リストの当初のラコッツィー行進曲(S.117)から比べると、かなり細かい動きが増えていたり、和音が複雑になっています。芸術的になったといえば聞こえはいいですが、リストはなぜこの方向に向かってしまったのでしょう。
7.お前もか!ブラームスのラコッツィー行進曲
ブラームスのソロピアノ版(Anhang 3-10)
ドイツの作曲家、ヨハネス・ブラームス(1833~1897)も、ハンガリー舞曲を編纂したくらいにハンガリーのジプシー音楽に惹かれていたようです。この動画はおそらくベルリオーズのラコッツィー行進曲かエルケルのラコッツィー行進曲を基に、1台のピアノで演奏できるように編曲されたものと思われます。ベルリオーズ・エルケルのものと使われている音型がほとんど変わっていないと思います。
なお、これには作品番号がなく、追加番号(Anhang)として整理されています(参考 / IMSLP)。また、今のところ楽譜の情報も見当たりません。
ハンガリー舞曲第19番
こちらはラコッツィー行進曲そのままではなく、ハンガリー舞曲第19番にそれらしき音型と雰囲気がある、というあたりのレベルです。やはりハンガリーといえば作曲家にとってこのメロディーこのような音型等が特徴的なのでしょうか。リストのように原曲をはっちゃけさせるのではなく、原曲を形を変えて用いるあたり、リストとブラームスの方向性の違いがうかがえます。
ピアノ版はそんなにラコッツィさは感じませんが、オーケストラ版でそれが顕著になります。実は、この曲のオーケストレーションはブラームスではなくドヴォルザークが1880年に行ったものです。もしドヴォルザークがこの舞曲からラコッツィーの匂いを感じ取り、ベルリオーズのオーケストレーションを研究したとしたら興味深いですね。
※ハンガリー舞曲中にラコッツィー行進曲のモチーフが使われているとの情報を見つけて全曲を聴き、19番が最も近いと感じたのでこのように書きましたが、より正確な情報をお持ちの方は是非ご教示ください。
8.ハンガリーの作曲家、バルトークも…??
バルトークの2台のピアノ版
ハンガリーの作曲家、ベラ・バルトーク(1881~1945)も2台のピアノのためにラコッツィー行進曲を作った…とWikipediaに書いてありましたがこれ以上の情報が見当たりませんでした。発見次第追記します。
Wikipedia / バルトークの楽曲一覧
近代のラコッツィー行進曲!ハンガリー狂詩曲第15番ホロヴィッツ版
ウクライナ系アメリカのピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツ(1903~1989)が、リストのハンガリー狂詩曲第15番を、ベルリオーズ版を参考にして改訂しました。
リストの原曲と比べると、中間~後半にかけてピアノの技巧は出てくるものの曲全体としてはベルリオーズのラコッツィー行進曲の形に先祖返りしています。やはり、リストの狂詩曲はやりすぎだったのかもしれません。しかしホロヴィッツ版もものすごい腕前がないと弾けそうにありませんね。
9.その他いろいろなラコッツィー行進曲
トランシルヴァニア(ルーマニア)版
ルーマニアのジプシー版のようです。
フォークミュージック変奏曲版
伝統楽器でアレンジでされたラコッツィー行進曲。変奏曲のようになっています。
10.あとがき
いかがでしたか?ラコッツィー行進曲はベルリオーズのものしか無いと思いきや、かなりの作曲家が取り上げ、そしてさまざまな編成や編曲で演奏されていました。日本ではハンガリーへの関心が薄くあまり知られていませんでしたが、ラコッツィー行進曲は昔のヨーロッパの作曲家達を惹きつけ、ハンガリー人にとっては今でも演奏している大切な国の曲であることがわかりました。
今回調べてみて、いろいろな構成のラコッツィー行進曲を発見しましたが、フェレンツ・エルケル版以前の楽譜は見つからず、原典となった行進曲ははっきりとはわかりませんでした。しかし、我々日本人も○○音頭やソーラン節の原典は知らないけれども、そのメロディーやリズムや歌を知っていることを思えば、歌い継がれる民謡とはそのようなものなのかもしれません。
ラコッツィー行進曲は300年以上ハンガリーの人々に愛される国の行進曲で、たまたま歌い継がれ弾き継がれて100年くらいたった時に、後世に名を残す作曲家であるベルリオーズが管弦楽作品として固定した、と考えるとよいのかもしれません。
おまけ
ハンガリーでは姓・名の順で書きますので、ラコッツィー・フェレンツ2世は名前がフェレンツです。ラコッツィー行進曲をベルリオーズに教えたフェレンツ・エルケルは、ハンガリー順に直すとエルケル・フェレンツになります。そしてフランツ・リストはドイツ語読み・ドイツ語順なので、これもハンガリー式に読むとリスト・フェレンツになります。3人とも名前が一緒。もしかしたら、エルケルや、特にリストは自分の名前と同じ英雄にすごく愛着があったのかもしれませんね。
11.参考サイト
ハンガリーの歴史等
Wikipedia(日本語) / ハンガリーの歴史
Wikipedia(日本語) / ラーコーツィの独立戦争
Wikipedia(日本語) / ラーコーツィ・フェレンツ2世
Wikipedia(ハンガリー語) / II. Rákóczi Ferenc
ラコッツィー行進曲
Wikipedia(日本語) / ラーコーツィ行進曲
Wikipedia(英語) / Rákóczi March
Wikipedia(ハンガリー語) / Rákóczi-nóta
Libraria Musica / ベルリオーズ:劇的物語『ファウストの劫罰』からハンガリー行進曲(別名『ラコッツィー行進曲』)
mult-kor / Zenetörténész a Rákóczi induló nyomában
mult-kor / Rákóczi-induló az OSzK zeneműtárában
folkradio / Az ádámosi Rákóczi-induló
tarpa / Rákóczy-induló
A CONCISE HISTORY OF HUNGARIAN MUSIC / 2 The instrumental Rákóczi tune and Rákóczi March
IMSLP / La damnation de Faust, H 111
ベルリオーズ、フェレンツ・エルケル
Wikipedia(日本語) / エクトル・ベルリオーズ
Wikipedia(日本語) / フェレンツ・エルケル
Wikipedia(ハンガリー語) / Erkel Ferenc
Wikipedia(ハンガリー語) / Magyarország himnusza
IMSLP / Erkel, Ferenc
フランツ・リスト、マジャール狂詩曲
Wikipedia(日本語) / フランツ・リスト
フランツ・リストに花束を / マジャール狂詩曲
ヨハネス・ブラームス、ハンガリー舞曲
Wikipedia(日本語) / ヨハネス・ブラームス
Wikipedia(ドイツ語) / Ungarische Tänze
素晴らしい記事ありがとうございます!家族がハンガリーに駐在したので、東京外大のハンガリー語講座を受講しています。その中で500フォリント札->ラコッツィーさん->ベルリオーズで有名なラコッツィー行進曲がハンガリー第2の国家といわれているときいてこちらにたどりつきました。いろんな作曲家の版をきいてとても興味深かったです。次回ハンガリーにいくのが楽しみです。
マジャ子様
記事をご覧いただき誠にありがとうございました。ハンガリーの楽しみの一助となれましたことを幸いに思います。
ハンガリー系作曲家は自国のテーマを元に作曲することが多いので、是非そのような曲もご視聴ください。
ファルカシュ:17世紀の古いハンガリーの舞曲
ドップラー:ハンガリー田園幻想曲
コダーイ:ガランタ舞曲など多数
etc…